『ネタバレあり』PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」感想・考察

アニメサイコパスの続編、PSYCHO-PASS サイコパス SS Case.1「罪と罰」の感想を今回話してみたいと思います。

 

完全にネタバレになるところがありますので、まだ見ていない人は気を付けて下さい!

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あらすじ

2117年冬、公安局ビルに一台の暴走車両が突入する事件が発生。その運転手は青森にある潜在犯隔離施設 〈サンクチュアリ〉の心理カウンセラー・夜坂泉だった。監視官の霜月美佳は、執行官・宜野座伸元らとともに夜坂送還のため青森へ向かう。そこで待っていたのは、〈偽りの楽園〉だった。 (原作:サイコパス製作委員会 より)

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今回の作品はアニメ第1期、第2期、劇場版の延長線上にある話となっています。

 

サイコパスをアニメから見ていないとキャラクターの心理的成長などは理解しずらいと思いますが、それ以上にこの社会を維持運営しているシビュラシステムの思想がなかなか理解し難いともいます。

 

サイコパスで重要なシステムが人間の精神状況を数値化し犯罪を起こす前に潜在犯かどうかを数値的判定を行うのが「シビュラシステム」です。このシステムがあることにより絶対的な安定がある社会であることをまず頭において下さい。ただ、システムである以上エラーは生じます。このエラーに葛藤しながら、主人公たちは正義を完うします。

 

サブタイトルのSinners of the System Case.1「罪と罰」ですが、Sinners of the System とは犯罪者の成り立ちという意味ではないでしょうか。

ドストエフスキーの「罪と罰」からサブタイトルが来ていると思いますが、犯罪に手を染める成り立ち、その後罪に対しどのように更生するかと言う部分をシステム的に考えているのではないかと思います。

 

ただ単に数値化し刑罰を決めるシステムが正しいのかと言う問いを投げかけるのではないかと思います。

 

なので2月、3月とCase.2・3が公開されますが、潜在犯に焦点を当てた物語が今回の流れであると思います。


『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』 予告編

 

~ネタバレ注意(感想・考察)~

 

主人公たちの成長

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霜月監視官(左)

今回のメインになった霜月美佳監視官ですが、前作の劇場版ではシビュラシステムが作り出す正義に従順な駒としての存在感があったと思います。しかし、本作より、自らの正義感を表に出すようになりました。ただ、現状の社会はこの正義によって成り立っている事から、シビュラの正義に従いますが、それでも抗おうとしている姿はとても印象的でした。

 

宜野座執行官(右)

また、宜野座執行官も大人になったなと思います。監視官時代は自己保身とシステム維持のみでしたが、本作では若い霜月監視官を諭すようにお父さん的なポジションになった感がすごくありました。まさにアニメ2期で殉職した征陸智己執行官のポジションになったと思います。

 

 

恐怖による同調圧力の統治

今回のポイントとなる同調圧力です。

潜在犯を更正する施設であるサンクチュアリですが、ここの統治システムが、恐怖による統治でした。

 

人間とは決まった方向に向いて行動することに安心感を覚えます。

「みんなと一緒が安心」みたいな空気ってありませんか?

 

第二次大戦の日本やドイツもそうですが、戦況が悪化していても「勝てると言う空気」に誰もが同調し、戦争継続を望みました。望みざる負えなかったのです。

 

誰しも「空気」に流されたのです。これはいじめの問題でも同じかもしれないです。いじめのターゲットにならない為に空気に従う。自分が排除の対象とされないように同調すると言うことではないでしょうか。

 

ただし、この空気というものはとても脆いもであるということが、映画の中では描かれています。最終的には排除対象が運営者たちに変わり、潜在者たちは暴徒と化します。恐怖による統治とはとても脆く、安定しないものであることを描いていたことは一つ面白いところだと思います。

 

 

放射性廃棄物処理

実はサンクチュアリでは潜在犯に放射性廃棄物の処理させていました。本来この施設は潜在犯の更正を目的にしていたのですが、犯罪者に罰として放射性廃棄物の処理をさせていました。

 

このことはシビュラシステムも黙認していたことが最後にわかります。

社会を維持する為には、必要悪もあるとされます。

 

確かに全てがバラ色の社会は決してありません。以下に悪を減らす努力を果すかが健全な社会に繋がると思いますが、社会的に弱者に悪を押し付け、社会を運営する事は本当に正しい事なのでしょうか。

 

 

 

印象に残った言葉「お前の方こそ、なぜ正義を振りかざす」

サイコパスでの正義とはシビュラシステムそのものです。

ただし絶対的正義とはこの世に存在しないものです。正義とは尺度や味方によって極暖に変わるものであり、正しい正義は存在しません。

シビュラシステムの正義が間違いであっても、現状の安定ある社会を維持する為には従うしかありません。正義に対する葛藤が全作通じて語られていることは間違いありません!

 

まとめ

上映時間は1時間と映画としては少ないですが、第1期アニメ風の色濃さが出たとても面白い映画であったと思います。ただ、やっぱり1時間なので、もっと深く語りかけることが出来る部分が浅くなっていることはあると思います。

それでも、シビュラシステムと言うシステムの問題点に従いながら、争い真の正義を見出そうとする主人公たちの活躍は全作に通じて面白いところだと思います。

アニメの第1期、第2期、劇場版と続きの作品なので、ぜひ見ていない人はそれぞれ見た上で、今回の「罪と罰」を見てもらえるとより楽しめるのではないかと思います!

世界史は見方で変わる!

学校で習う世界史がいかに偏っているか!

 

本の話をする前に、私たちは中学校、高校で世界史を少しは勉強した事あると思います!

 

これらの授業内容は文部科学省が決めており、それに基づいて、先生方は日々授業を行います。ただか、決して内容が間違っていると言う訳ではありません。

ただ、歴史と言うのは事件史(戦争史)とも言われるように、基本的に戦争や事件など出来事を過去から順番になれべて教えていく形が多いです。だから、芸術・文化などはまとめて少ししかやらないのです!

 

そして、事件史は勝った者が歴史を書き換える部分が少なくあります。

何故なら、戦争や事件を正当化し、次の秩序を安定的なものにするためです。

どれだけ、良い文化があったとしても、どれだけ酷い戦争であっても、勝った人々は戦争を正当化する必要があるので、史実に少し編集を加える事があります。(人道的に問題のある原子爆弾を使用したアメリカも早く戦争を終わらすためにと言う理由で使用を正当化しています。)

勝てば官軍、負ければ賊軍!正にこれです!

私たちが学校で受ける歴史の授業の内容な基本的にこの流れにあると思って頂いて大丈夫です。

 

そして、この本の面白いところは、お金を通して、世界史を見ているところです。

お金の成り立ち、税金制度、国家を運営していく中の法定通貨の生まれなどお金をベースに書かれています。

 

特に筆者が税務官だった事もあり、税金をベースに歴史を見られているので、戦争の新しい原因感に触れる事が出来ました。

 

拡張しようとする帝国主義、勃発理由がよく分かりにくい第一次世界大戦、急に始まる大航海時代、急に出ていつも間にか終わっているモンゴル帝国アメリカの成り立ち・飛び地のアラスカ、フランス革命・ナポレオンの失敗などなど、歴史好きの私も疑問に思っていた事がスッキリした内容がたくさんありました。

 

ここで私が一つ面白かった話を要約したいと思います。

 

最近モンゴルに行った事もあり、モンゴル帝国はとてっも面白かったです。

日本の初めての対外戦争!日本は鎌倉時代

モンゴル帝国はヨーロッパ近くまで勢力圏を広げ、征服地の様々な文化を奨励し、帝国として繁栄していました。あれだけの大きい領域になったアジアの帝国はモンゴルだけだと思います。

そんなモンゴル帝国が歴史の教科書では1Pもない内容で終わってしまうの不思議じゃないですか?

本書によると、帝国として栄えたそうですが、その歴史は短く、最終的には拡張しすぎた帝国を経済的に維持できず、衰退したとのことでした。

このオチはよくある帝国オチですが、それを詳しく書かれています。あまり内容を書きすぎると、本が面白くないのでやめときます。

 

最後に

何度も言いますが、私たちが普段接している歴史とはその時代に生きた人が編纂したものであり、多少編集が入っているのは当たり前です。

その編集されら、様々な角度でみる力を付けれると、多角的に物事を見れる力が付けれるのではないでしょうか?

 

現代はインターネットの発達により、情報に簡単いアクセスできるようになっているかと思います。正しい内容や、間違った内容、あえて編集された内容など様々な情報が濁流のようにインターネットの世界には流れているからこそ、正しい情報を取捨選択できるように、私たち現代人は情報の取捨選択でき多角的に物事を見れるようにならないといけないと思います。

 

そんな、多角的に物事を見れるようになるきっかけになる一冊だと私は思います。

ぜひ、読んで見てください!

 

ラーメン・つけ麺が嫌いです!

今日、『麺屋たけ井』に初めて行って来ました!

けれど、そんな私が食べたつけ麺について紹介したいと思います。

 

私はまず、ラーメンやつけ麺が嫌いです!

 

特に最近流行りの魚介を使ったつけ麺は大嫌いです!

 

まずラーメンが嫌いな理由の一番に店内の床が油でヌルヌルする

             二番にやたらと声の大きい店員

             三番に単体な味で濃い

 

これらの理由でラーメン・つけ麺が嫌いです!  好きな人ごめんなさい・・・。

 

 

そして今日、仕事途中に同僚と行ったつけ麺屋さんが『麺屋たけ井』さんです。

何度も言いますが、私はラーメン・つけ麺が嫌いです。

 

ですが、確かに行列が出来るつけ麺だけはあると食べて納得しました。

 

たけ井のつけ汁は「濃厚魚介豚骨系の極太ストレート麺」です。

 

  • つけ汁

よくある魚介系のつけ麺は魚粉が綺麗に混ざりきらず、喉あたりにガサガサと違和感を覚える事があると思います。

けれど、ここは違いました。魚介の風味を残しながら、濃厚な豚骨で魚粉の角をとった感じで、綺麗に混ざり合って居ました。

豚骨も魚粉もお互いに主張し過ぎず、つけ汁だけでも飲む事出来るぐらい美味しいスープでした。そして豚骨で少しトロミがあるのでしっかりと太麺に絡む感じのつけ汁です。

また、それぞれにチャーシューみたいな豚のお肉が乗っているんですが、これがサッパリとしたお肉で、麺の豚骨と絡み合わせることでちょうどいいしっとりしたチャーシューになるになってました。

 

  • つけ麺

そして、麺は太過ぎず、弾力のある食べやすい硬さのつけ麺です。

僕が食べたのは小220gでしたが、十分にお腹に溜まるつけ麺でした。

 

  • サイズ

確か、小220g 並280g 大400gだったと思います。つけ汁の温め直しも出来ます!

同僚が食べた400gはかなりお腹に溜まりシンドイとのことです。

 

 

何度か大行列を作っている「麺屋たけ井」の前を通り、何故そこまでしてラーメンとたべたいのかわからない!

と思っていましたが、つけ麺嫌いの私でも食べやいと思えると言うことは、ラーメン好きが並びたくなる理由が少しわかりました!

 

サイズも選ぶ事が出来るので、女性の方も無理しず食べれるのではないでしょうか。

 

もし機会がありましたら、比較的空いている阪急梅田駅構内の「麺屋たけ井」に行ってみて下さい。

 

ジュラシックパークは実現するのか?

皆さん、年始年末はどうお過ごしされましたか?

 

私は映画三昧でした。

 

 

そこで、ジュラシックパークロストワールドジュラシックパーク Ⅲ、ジュラシックワールドの4作を通しで見ました。

 

やっぱりジュラシックパーク はいいですね!

 

恐竜に対するロマンがあります。スピルバーグ監督流石です!ちなみにジュラシックパーク は1993年の公開映画で、全作共通した物語です。

  

 

舞台はコスタリカ沖にある島2の島が舞台となっています。この島で、世界企業のインジェン社のジョン・ハモンド氏がネズミより凄い世界中の人が集まるテーマパークを作ろうとしたのが始まりです。この恐竜のテーマパークをどうやって作ったのか。

 

まず、恐竜についてですが、恐竜の生きていた「中生代」という時代で、さらに細かく「三畳紀」「ジュラ紀」「白亜紀」に分けられます。最初の恐竜が現われたのは、今から2億2千万年ほど前、三畳紀の後半です。三畳紀という時代には恐竜の他にも、海に住む魚竜や空を飛ぶ翼竜が現われ、哺乳類の祖先も登場した時代です。

恐竜は、その出現以来、1億6千万年近くも栄えていましたが、白亜紀の末、今からおよそ6550万年前に絶滅してしまいました。人気なティレックスやトリケラトプス、ブラキオザウルス、スピノサウルスなどが有名です。

 

 

では映画ではどのようにして古代生物恐竜を復活させたのでしょうか。

 

映画の冒頭、蚊が琥珀となるシーンがあります。そして、琥珀となった蚊が恐竜の血を吸っていたことで、恐竜の遺伝子を発見し、DNA解読の結果、恐竜を復活させ、テーマパークを作ったと言う設定です。もちろん古代の恐竜のDNAは欠損がかなり多く、カエルやワニ、などの様々な生物のDNAを掛け合わせ、古代の恐竜に近い形で復活させたと言う設定です。設定上では安全性のため、体内で生成できないホルモンや性別統一などの対策を行って安全管理をしパークを運営する設定になっていました。

 

生物の進化に人間は追いつけづ、一部両性具有の生物のDNAを使用したり、環境変化に適用するなど、恐竜たちは自ら生体を変えて自己生存していくと言う結末です。もちろんネタバレで言うまでもありませんが、パークは1の時に消滅し、4の時にパークとして成功していますが、結果的には恐竜をコントロールできず、パーク閉園という形で5に続きます。

 

話は逸れましたが、現代技術で恐竜を復活させることが可能なのでしょうか?

 

結論からすると現状不可能です。

 

ただ、映画のように琥珀になって発掘されたダニはいます。多くの恐竜の血を吸っており、恐竜のDNAも発見できそうでしたが、もともとDNAは保存が難しく琥珀のなかでは保存されないのです。研究の中ではDNAの採種も試みられましたが、何が何だかわからないと言うものでした。

 

結局のところ、現代技術では人間のDNAが解明出来ていない人間が、他の生物を解明すること自体が不可能なのです。もちろん将来的に技術が発達することで、映画の様にDNAを抽出し恐竜を復活させるとも可能でしょうが、それは未来のお話です。

 

また、人間は人間同士の争うごとさえ管理出来ないのに、人間が他の生物を管理することもほぼ不可能だと思います。映画だからこそ出来る恐竜の遊園地なのです。ま、もし実現したなら、男心をくすぐられるのは事実ですが。